Publish: 2024/1/12
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# キーワード集
# メモリ
# ライトバック方式
- キャッシュメモリと主記憶の両方に書き込みをする方式です。
- キャッシュからデータが追い出されるタイミングで主記憶への書き込みを行います。
# ライトスルー方式
- キャッシュメモリと主記憶の両方に書き込みをする方式です。
- キャッシュメモリと主記憶の両方に対して同時に書き込みを行います。
# 演算
# 逆ポーランド記法
- 数字を先に書き、演算子を後に書くスタイルです。
- 一般に使われる中間記法と比べ、コンピュータが読み取りやすいというメリットから、以下のような表現をします。
- 中間記法: a + b
- 逆ポーランド記法: a b +
- 中間記法への変換は以下の手順で行います。
- 左から順にスタックに積み重ねていく(push)
- 演算子が来たら、既にスタックされた数字を2つ取り出し、真ん中に演算子を入れます(pop)
- 例えば、以下のように展開されます。
- 中間記法: 3 + 4 * (2 - 1)
- 逆ポーランド記法: 3 4 2 1 - * +
# ソート
# クイックソート
- 基準値を元に並び替える方法です。
- 次の方法で並び替えを行います。
- 基準となる数値を決めます。
- 配列のデータを、基準値より大きいかどうかで分けます。
- 分けた後の配列で、基準となる数値を決め、また分けます。
- 分けた配列の要素が1つになるまで繰り返します。
# マージソート
- 分割したデータを統合しながら並び替える方法です。
# バブルソート
- 隣り合う値を比べていくことで並び替えを行う手法です。
- 1つずつ浮かび上がっていく様子から泡の名前がつきました。
- 繰り返すと、一番大きい値/一番小さい値のいずれから順に揃っていきます。
# データ探索
# ハッシュ探索
- ハッシュ関数を使ってデータを探索する方法です。
- 保管場所の指定と検索で同じ計算を使うので、データが大量にあっても検索時間が変わらずに見つけることができます。
# タスク処理
# CPI(Cycle Per Instruction)
- 1つの命令を実行するために必要なクロック周波数(CPUの処理スピード)を表す指標です。
- コンピュータの性能を向上させると、CPIの数値は低くなります。
- CPIは次の方法で計算します。
- CPI = クロックサイクル数 ÷ 命令数
- (例) 1,000Hz CPU、命令 1,000個 なら、CPI は 1.0 です。
- (例) 1.25GHz(12億5千万) CPU、命令 10億個 なら、CPI は 1.25 です。
# 障害
# フェールソフト
- 障害が発生しても、性能低下状態で運用を継続しようとする考え方です。
# フールプルーフ
- 単純なミスが発生しないようにする工夫です。
- fool: 愚か者
- proof: 耐える
# インターロック
- フールプルーフの1種です。
- 特定の条件を満たしているときだけ機械が動作するようにして、危険を回避する仕組みです。
# サーバーリソース
# スケールイン
- サーバの台数を減らすことで余剰リソースを解放し、最適化を行うことです。
- 運用コストを下げることに寄与します。
# スケールアウト
- サーバ台数を増やして分散処理をさせることによって、処理能力を高めることです。
# スケールアップ
- メモリやCPUの増強により、サーバの処理能力を高めることです。
# スケールダウン
- メモリやCPUのスペックを下げることで、サーバの処理能力を最適化することです。
# ネットワーク
# サブミッションポート
- メールソフトからメール送信サーバに対し、メールを投稿(submission)する際に使うTCPポートのことです。
- 一般にポート番号587が使用されます。
- SMTPは認証などの機能がないため、迷惑メール送信に悪用されていました。そこでサブミッションポートを使うことにしました。
- サブミッションポートではSMTP-AUTH等のID/PW認証を行うので、迷惑メール業者は悪用できません。
# OpenFlow
- SDN(Software Defined Network)の環境で、スイッチとコントローラ間の通信を行うためのプロトコルです。
- ネットワークを構成する通信機器を一つの制御装置で集中管理し、柔軟にネットワーク構成を変更できる技術です。
- 業界団体「Open Networking Foundation」で仕様策定が行われています。
# IPマスカレード
- 1つのグローバルIPアドレスを複数端末(プライベートIPアドレス)で使う技術です。
- IPアドレスとポート番号の組み合わせによって端末を識別し、IPアドレスを変換して外部と通信します。
# スタティックVLAN
- VLAN技術の一種です。
- スイッチの差し込み口にネットワークを割り当てる方法で、セグメントを分割します。
# ローミング
- スマホ等で、契約している通信事業者の範囲外にいるとき、他の通信事業者の設備を使って通信する仕組みです。
# 誤り制御
# ハミング符合
- データ伝送時にパリティを付与することで、データロス等の誤りを検出することができます。
- 1回の送信データで、1bitの誤りしか見つけることができません。
# プログラミング
# モジュール結合度
- モジュールとモジュールの関係性の度合いのことです。
- 次の6種類の結合パターンがあります。上の方が結合度が高く、下の方が結合度が弱いものです。
- 内部結合: 他モジュールの機能を直接呼び出す関係
- 共有結合: 複数のモジュールでデータのまとまり(構造化データ)の受け渡しをする関係
- 外部結合: 複数のモジュールでデータ(構造化されていない)の受け渡しを共有する関係
- 制御結合: 動作に関する設定情報を受け渡しする関係
- スタンプ結合: データのまとまり(構造化データ)を受け渡しする関係
- データ結合: データ(構造化されていないデータ)の受け渡しのみを行う、最も結合度の低い関係
# 画像処理
# テクスチャマッピング
- 3次元オブジェクト(ポリゴン)の表面に、本物の質感や色に似た画像(テクスチャ)を貼り付けることです。
# プロジェクトマネージメント
# JIS Q 20000
- ITサービスをマネジメントする際の規格やルールをまとめたものです。
- 二部構成です。
- JIS Q 20000-1: サービスマネジメントシステム要求事項
- JIS Q 20000-2: 実践のための規範
# JIS Q 20000-1:2020
- ITサービスを提供する事業者が実施する事項を定義しています。
- 次の事項で構成されています。
- 一般要求事項
- 経営者の責任
- 業務プロセスのガバナンス
- 文書/リソースの運用管理
- マネジメントシステムの確立及び改善
- サービスの設計及び移行
- 計画
- 設計及び開発
- 移行
- サービス提供プロセス
- サービスレベル管理
- サービスの報告
- 可用性管理
- 予算/会計業務
- 容量・能力管理
- 情報セキュリティ管理
- 関係プロセス
- 事業関係管理
- 供給者管理
- 解決プロセス
- インシデント及びサービス要求管理
- 問題管理
- 運用プロセス
- 構成管理
- 変更管理
- リリース管理
- 一般要求事項
# 経営戦略
# バランススコアカード
- 4つの視点に沿って、戦略の立案からアクションまで落とし込むフレームワークです。
- 4つの視点
- 財務の視点: 財務的に成功するための株主に対する行動
- 顧客の視点: 戦略を実現するための顧客に対する行動
- 内部プロセスの視点: 株主と顧客を満足させるためのビジネスプロセス
- 学習と成長の視点: 変化・改善する能力の開発
- 各要素をより細かく分解して、アクションプランなどで目標設定を行います。
# ダイナミックケイパビリティ
- 環境変化に合わせ、組織のリソースを再編成することで対応する能力のことです。
- 変化対応力が持続的競争優位につながります。
# 研究開発
# 魔の川
- 研究で見つけた新技術/新素材などを社会で役立てる用途を見つけられるかの障壁です。
- 研究から製品開発の間で横たわる障壁です。
- Devil's River
# 死の谷
- 応用研究が済んでいるにも関わらず事業としての立ち上げで生じる障壁です。
- 人材や資金の不足問題などがあります。
- Death valley
# ダーウィンの海
- 製品を出した後、市場に認知されて売り上げを上げるための障壁です。
- 事業化した後、顧客に受け入れてもらえるかが重要です。
- Darwinian Sea
# サービス形態
# アグリゲーションサービス
- 複数企業が提供するサービスを集約して、Webサイト等の1箇所から利用できるようにしたサービス形態のことです。
# ファウンドリ企業
- 半導体製造業界において、素子や集積回路の製造を受託するOEM企業のことです。
- 半導体メーカーやファブレス企業が設計したデータを基に、自社の設備で製造を行います。
# マルチサイドプラットフォーム
- 複数機種や複数OSで同じように動作するソフトウェアやサービスを展開することです
- これによって利用者を増やし、事業拡大を図ります。
# データ分析
# ロジスティック回帰分析
- 複数の変数をもとに、2値(合格/不合格などの2択)が起きる確率を計算する分析手法です。
- 以下の要素を使って計算します。
- 説明変数: 分析のもとになる項目のこと
- 回帰変数: その項目が分析目的に与える影響を数値化したもの
- 目的変数: 算出したい2値のこと
- 例えば、勉強時間/部活動の有無/1日のスマホ利用時間等を説明変数として、回帰変数を算出し、目的変数(結果)を算出します。
# 経済
# 需要の価格弾力性
- 商品価格が変化した時に、どれだけ需要が変化するかを表す指標です。
- 数値が高いほど価格変化に対して敏感な需要変化をします。
- 価格弾力性が1より大きい時: 値段を上げると需要が激減します。
- 価格弾力性が1の時: 価格変化の割合と同じ割合の需要変化が発生します。
- 価格弾力性が1より小さい時: 値段を上げても需要があまり減りません。
- 一般に、生活必需品は価格弾力性が低く、贅沢品は価格弾力性が高いとされています。
# その他
# XBRL
- 事業報告に関する情報(財務、経営、投資など)を利用しやすいように標準化したものです。
- XMLベースの言語で書かれます。
- 財務諸表や開示情報の記述に使われます。
- eXtensible Business Reporting Language から来ています。
# アムダールの法則
- CPUのプロセッサを増やすことで処理能力がどのように変化するかを示す法則です。
- 縦軸に処理能力、横軸にプロセッサ数としたグラフでは、S字のカープ(中盤で急激に高くなるが最終的に横ばいになる)を描きます。
# SECIモデル
- 個人が持つスキルや経験を共有するナレッジマネジメントのフレームワークです。
- 以下4つのフェーズをサイクルします。
- S(Socialization): 共同化。暗黙知を共有するフェーズ
- E(Externalization): 表出化。暗黙知を言語化するフェーズ
- C(Combination): 連結化。形式知同士を組み合わせて新しい知を創造するフェーズ
- I(Internalization): 形式知を習得し、新たな暗黙知とするフェーズ